3人に1人が苦しんでいるというまさに国民病と化してしまった便秘。この時代にこれだけの便秘改善食品や薬があるのに、便秘になる人が減らないのはどうしてでしょうか?それには、対応策を間違っていることが多いのかもしれません。

ごぼう茶
便秘が治らない慢性便秘の人は水溶性食物繊維を意識する
便秘の解消に役立つ栄養成分のひとつに食物繊維があります。しかし、食物繊維は正しく摂らないと、かえって便秘を悪化させてしまう恐れがあるため注意が必要です。
食物繊維には、水溶性(水に溶けやすい性質) と不溶性(水に溶けにくい性質) の2種類があります。
水溶性の食物繊維は、水分を含むとゲル状(固体と液体の中間の状態)になり、便を軟らかくする働きがあります。さらに、腸内の善玉菌(乳酸菌など) を増やし、便秘の原因になる悪玉菌(ウェルシュ菌など) を減らす働きもあります。
一方の不溶性の食物繊維は、便のカサを増やして、大腸のぜん動運動(内容物を先送りする働き)を活発にする働きがあります。
ここで注意したいのは、普段から慢性的な便秘に悩んでいる人。こうした人は、腸の筋肉が弱ってぜん動運動が十分におこなえない状態になっています。腸内に入ってきた便をスムーズに運べないので、慢性便秘の人が不溶性の食物繊維をいきなり大量にとると、腸内に便がつまってしまい、逆に便秘が悪化することもあります。
不溶性食物繊維をたっぷり食べると逆に便秘が重症化してしまうのです。そのため、慢性便秘に悩まされている人は、まずは水溶性の食物繊維をとることを心がけましょう。
水溶性食物繊維は、昆布やわかめなどの海藻類、さといも、果物などに多く含まれています。とりわけ、慢性便秘で悩む人におすすめしたいのが、ごぼうを皮ごと薄切りにして乾燥させ、お湯を注いで作る「ごぼう茶」の飲用です。
ごぼうには、水溶性と不溶性の食物繊維がどちらも多く含まれています。中でも、「イヌリン」という水溶性食物繊維が豊富です。
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さらに、ごぼうにはイヌリンのほかにも、腸の善玉菌を増やす働きのあるフラクトオリゴ糖や、腸内で便のすベりを良くする成分も含まれています。これらのことから、頑固な便秘に悩んでいる人にはぴったりです。
ただ、こうした成分は、ごぼうの皮やその近くに多く含まれています。そのため、ごぼうの皮をむいて諷理する料理では、こうした栄養を十分に補えません。
その点、ごぼうを皮ごと使って作るごぼう茶なら、水溶性食物繊維のイヌリンをはじめとする、ごぼうの便秘改善のための栄養分を余すことなく摂ることができるわけです。
ごぼう茶は簡単に手作りでき、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存すれば1ヶ月くらい保ちます。朝昼晩の食事中か食後に、湯飲み1杯分ずつ飲むようにしましょう。
個人差はありますが、ごぼう茶を飲みはじめて1週間ほどで便が軟らかくなり、便通が整ってくるでしょう。ごぼう茶の手作りがめんどうという人は、市販のごぼう茶を利用してもいいでしょう。
おすすめはこちら→ TVCMでも放送中、あじかん焙煎ごぼう茶プレミアムブレンド 「ごぼうのおかげ」
ごぼう茶の作り方
- ごぼうについている泥を流水できれいに洗い流し、皮ごと包丁で薄切りにする。
- 新聞紙などにのせて、天日でカラカラになるまで干す。天日干しが難しい場合は電子レンジを使ってもよい。
- 2の乾燥させたごぼうをフライパンに入れ、弱火で5分ほど炒る。ごぼうの色が変わったら火を止めて冷ます。
- できたごぼう茶を大さじ1杯ほど急須に入れてお湯を注ぎ、普通のお茶のように飲む。保存には密閉容器を使う。
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