腸のために温度差10度のケアは必須

外気温と室内の温度差が川10度以上あるときには、身体をケアするのが腸のための鉄則です。ケアが必要な理由は、寒さのために身体の機能がうまく働かず、腸の働きが停滞してしまうからなのです。

そこで「冷え」を例にとってご説明しましょう。まず冷えは、誰もが感じる「寒い」という体感です。冷えはなぜ起こるのでしょうか? 実は「冷え」というのは、大切な内臓器を守るための防護反応のひとつです。寒冷刺激を受けると手や足などの末梢部の動脈が収縮します。

人間はこうして熱の放出を防ぎ、血流を、胸や腹などの体幹部に集めることで、深部体温(身体の内側の温度=内臓の温度) を保持しているのです。

そしてさまざまな生命活動に欠かせ滋い酵素がもっとも活発に働ける体内環境は37.2度 であり、この温度が安定するように維持しているのです。深部体温の維持には皮膚が重要な役割を果たしています。

皮膚が冷たい、温かいいう感質は皮下にあるレセプターでキャッチされます‥ 外気温が低下していを漣きは、冷えを感和するレセプターが刺激を受けここから末梢血管の冷却が起こります。これが脳の視床下部の体温中枢に伝わり、それが働いて、熱の放出を防ぎます。

そして体内では、冷えに対応しようと熟の産生を促進する反応が起こるのです。また外気温が上昇しているときは、その道の反応が起こります。

つまり冷え(暑さ)を脳に伝えることで、身体の体温を維持しているというわけなのです。しかし最近、夏の冷房、冬の暖房に関しては、冷えすぎ、温めすぎなど、外気温との差が激しいことはみなさん体感しているのではないでしょうか。

そうすると身体がついていけません。一体、暑いのか? 寒いのか? と身体も悩んでしまう状況になってしまうのです。特に室内と外気温が10度以上の差がある真夏、真冬が要注意です
夏には外気が35度を超えたら、冬の場合は、外気が10度以下の日には注意してください。真夏・真冬の腸の不調は、まず自律神経の働きが乱れ、腸の動きが停滞するなど、消化機能に大きな影響を及ぼします。

便秘や下痢などに伴って体調を崩す人も多くなります。真夏・真冬の温度差は、腸の不調の温床なのです。外気との温度差が10度以上になる季節には、服装や食べ物などで、腸のケアをきちんとするのが腸のために必須です。