過敏性腸症候群 ( IBS )

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過敏性腸症候群 日常生活に大きな支障をきたす便通異常の病気

過敏性腸症候群 ( IBS )は便秘、下痢などの便通異常を慢性的に繰り返す病気です。下腹に常に不快感があり、突然腹痛とともに激しい便通が襲ってくるのが特徴です。たとえば、通勤途中にあわててトイレに駆け込んだり、大事な商談中にトイレに行きたくなってしまったり・・・と大変です。学生さんであれば、試験中にお腹が痛くなることもあります。
繰り返される症状があるために、道中のトイレの場所、トイレに行ける時間などを詳しく把握している人も少なくありません。

排便してしまうとスッキリするのがこの 過敏性腸症候群 ( IBS )の特徴ですが、スッキリするといっても、またいつ腹痛が襲ってくるのかわからないために、常に不安や恐怖でストレスは高まるばかりです。食べることにも抵抗を感じるようになり、食欲不振などに陥るケースもあります。

症状には下痢型、便秘型、混合型の3タイプがあります。一般的に、男性は下痢型が多く、女性は便秘型が多いと報告されています。

過敏性腸症候群 ( IBS )のはっきりとした原因は不明ですが、原因のひとつとして「 ストレス 」があげられています。なんらかのストレスが引き金となって脳からの刺激が腸に伝わり、胃に食べ物が入らなくても結腸反射が起こり直腸に便が運ばれ、便意をもよおしてしまうのです。いわゆるストレスによる条件反射です。便が十分に固まる前に直腸に運ばれるため下痢になります。

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病院に行かない( 行けない )人が多い

日本にはおよそ1200万人もの 過敏性腸症候群 ( IBS )の患者がいると推定されていますが、 IBS は消化管の病気でもっとも頻度が高い病気です。老若男女に関係なくさまざまな年代の人に起こりますが、年齢別では、10 代 ~ 30 代の女性に多くみられます。ただ、病気だとは思わずに過ごしている人も多く、調査の正確性には欠ける部分も否めません。
この 過敏性腸症候群 ( IBS )は放置しておいたからといって命に関わるわけではありませんが、腹痛、下痢、便秘などの不快な症状が続くのは、強いストレスになります。

便秘や下痢を病気と思わずに市販の薬などで対処している人が多くみられます。普段よくある症状でも、長く続く場合には病気の可能性も考えて、早めに医療機関にかかったほうがよいでしょう。
女性の場合、恥ずかしさのあまり受診しない(できない)人が多いのが問題です。そして、一時的に市販薬などで抑えられてもまた繰り返す場合には、ストレスがさらに大きくなります。
ストレスを解消するには、日常生活の中でリラックスする時間をもつことも大切です。

腹式呼吸は自律神経をリラックスモードにします。

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過敏性腸症候群 ( IBS )」への3件のフィードバック

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