排便はタイミングがとても大切

私たちの体は、寝ている間に開いていた骨盤がだんだん閉まっていき、活動モードになると目が覚めます。骨盤が閉まると、骨盤内の容積は小さくなるので、その中にあるうんちに気づきやすくなります。つまり便意を感じやすくなるのです。この朝の排便のタイミングを逃すと、再び骨盤が開き次に閉じるタイミングまで気づけないということになってしまいます。

また、昼間は、実は排便には適さない時間帯でもあります。なぜなら、夜行性以外の野生動物は、昼間は狩りをして食べものを探し、夜は自分の寝床で食べたものを排泄します。これを人間に置き換えると、人が昼間すべき狩りというのは、「仕事」のことです。

動物が自分の居場所を知られないために狩りの最中に排泄しないように、人間も闘いのまっただ中である仕事中だと、安心して排泄ができません。ただ、野生の動物は排泄を我慢することはないけれど、人間は違います。しかも、その行為を他人に見られたくないという気持ちが強くあります。

排泄行為を他人に見られたくないというのは、いち動物である人間の中に、潜在的にある抵抗感です。でも、からだのためには、昼間でもどこでも便意を感じたらそれは大きなチャンス。せっかくだから出してしまいたいものです。

だから、普段から自分の家と同じくらい、リラックスして排泄できる場所、つまり特定のトイレを見つけておくことがとても大事。これは「自分のテリトリーをつくる」ということと同等です。たかがトイレの場所とあなどらず、安心して排泄できる場所を探すことによって、不要なものをスッキリ排出する「3日間リセット」の効果をより実感できるはずです。

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