低GI食は便秘、美肌にも効果あり

低インシュリンダイエットをおこなった人には、体重が減ってやせただけでなく、「便秘が解消した」「肌荒れが治った」「生理不順が改善した」という効果まであらわれています。これは、低GI食としてすすめる食材のなかに、多くのビタミンやミネラル、繊維質が含まれているからなのです。

血糖値を上げにくい食品(低GI食)には、「肉・魚などのタンパク質」「乳製品」「デンプン質以外の野菜」などが挙げられます。 逆に高GIな食品の代表はというと「炭水化物」。 ご飯やパン、麺類などの主食と呼ばれる食べ物です。ちなみに人気の糖質制限ダイエットは、この低GI食で痩せるダイエットです。

低GI食の基本は玄米

低GI食の基本は玄米

まず、低GI食の基本としてすすめたいのが、玄米です。白米は、玄米の外側をうすく削り取って精米したものです。精米すると、ぬかと胚芽部分が取り除かれてしまいますが、ぬかの部分には繊維質が多く含まれています。

そのうえ、ぬかと胚芽部分にはビタミンやミネラルもたくさん含まれていますが、玄米を精米してしまうと、ビタミンB1は約80%失われ、ビタミンEとビタミンB2は50%、そしてビタミンB6、マグネシウムやセレンなどのミネラルも失われます。
中性脂肪を減らしたり、肝機能を改善したりするギャバと呼ばれる成分も、玄米には多く含まれています。

「1日30品目の食品を食べよう」とよくいわれますが、これは白米を主食にすることを前提としています。しかし、玄米にはさまざまな栄養が豊富に含まれているので、玄米を主食にすれば、おかずが簡単なものでも、ある程度栄養バランスがとれるという学者もいるほどです。

また、パンやパスタは小麦全粒粉でつくられたもののほうが、低GIです。小麦全粒粉はグラハム粉ともいい、小麦を外皮から中心部まで全部粉にしたもので、ふすまや胚芽がそのまま残っているため、食物繊維やビタミンB群の宝庫です。しかし、こちらも一般に使われている小麦粉は製粉されて、外側の繊維質の多い部分が取り除かれてしまっています。

ライ麦と小麦とでは麦の種類が違います。ライ麦全部を挽けばライ麦粉ですが、ライ麦パンは、ライ麦粉だけだと膨らみにくいので小麦粉を混ぜてつくられています。それでも、小麦粉だけのパンより繊維質やビタミンなどが豊富です。

また、繊維質が含まれる野菜、豆類、きのこ類にもビタミンやミネラルはたくさん含まれています。

このように、低GI食には、さまざまな栄養素が豊富に入っているため、やせるだけでなく、体質も改善され太りにくくなるとともに、便秘解消や美肌効果などのほかの健康効果まで発揮してくれるのです。

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