腸のための朝、昼、夕ごはんの上手な食べ方

朝ごはんをしっかり食べるのが腸を目覚めさせる決め手

朝は忙しくて時間がない・・・などの理由から、朝ごはんを抜くという人が増えています。特に若い人の間では多いようです。でも、朝ごはんを食べないと、胃から小腸、小腸から大腸、結腸、直腸へとつながる、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)がスムーズにいかずに、大腸の働きが低下してしまいます。
胃に食べ物が入ると、大腸に信号が届いて直腸に便が移動します。その刺激が神経を介して脳に伝わり、私たちは「便意」を感じるのです。便意とは、脳が発している速やかな排便指令です。だから、朝食を食べない人は、きちんと食べる人と比べると、この反射機能が鈍くなって朝のトイレでの排便習慣がなくなってしまいます。腸の運動を活発にさせ便秘を解消するために、朝ごはんをしっかり食べるのが第一歩です。

昼ごはんは動物性たんぱく質のとりすぎに注意

腸内の悪玉菌が好むのは、高脂肪で、おなかの中で腐敗しやすい肉類などが多い食事です。だから、肉類をたくさん食べるなら野菜をたっぷり食べて、腸内の悪玉菌を増やさないようにすることが大切になります。
昼食に外食や市販のお弁当を利用する人も多いと思いますが、その場合は、野菜がとりにくく、高脂肪、また食物繊維不足になりがちです。悪玉菌が大好きなメニューにならないように、食事のバランスを心がけましょう。親子丼や天丼などの単品メニューではなく、それよりも、焼き魚定食、ロールキャベツ定食といった、脂肪分の少ない定食ものを選ぶのがコツ。手作りのお弁当の場合も、野菜の副菜などをプラスしてバランスアップしましょう。

夕ごはんは胃腸の負担にならないようにする

仕事でも勉強でも、がんばった1日の締めくくりにはおいしいものをゆっくり味わいたいですね。
夕ごはんでは、高たんぱく、低脂肪の食事がポイントです。骨づくりや筋肉づくりに使われるたんぱく質やカルシウムは、夕食時にとると効率良く体内に吸収され、睡眠中の体づくりに使われます。ただ、睡眠中は脂肪も蓄積されやすいので、食べ過ぎには気をつけましょう。
煮ものや鍋もの、蒸し料理など油を使わないもの、しゃぶしゃぶやグリルなど、肉の脂を落として食べる料理を工夫してみましょう。なるべく、胃腸の負担にならないようなあっさりした料理がおすすめです。
遅い時間の夕食や食べ過ぎは、便秘の元となります。夜は代謝が低下し、消化機能も落ちますから、休息を必要としている胃腸を無理に働かせないようにしましょう。胃腸も夜間は休息時間にしてあげないと、翌朝の腸の蠕動(ぜんどう)運動がスローダウンし、排便のリズムも狂ってしまうのです。
できるだけ3食を規則正しくとり、疲れ知らずの若々しい胃腸を保ちたいですね。

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