けいれん性便秘の人の食事

けいれん性便秘について

便秘にもいくつかタイプがありますが、3人に1人がこのタイプといわれる「けいれん性便秘」。
腸の運動が過剰になることで便が通過するのを妨げてしまい便秘になる…というタイプです。症状として、けいれん性便秘の人は便意はあるものの、スムースな排便が出来ず、コロコロとした便しかでなかったりといった排便困難が一般的です。その原因としては、ストレスや食生活の偏りなどが考えられています。
けいれん性便秘の人が便秘薬(ぜん動運動を促すもの)を飲むと、余計に症状が悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
便秘の改善策として、食事では食物繊維をたっぷり摂取できるような食材を選び料理します。よく噛んで食べることも重要です。
便秘解消のための食品、調味料選びはこちら

けいれん性便秘の人向け、食物繊維をたっぷり摂れるメニューのレシピ

  • 納豆入り卵焼き
  • ブロッコリーと鶏肉のヨーグルトサラダ
  • じゃがいもとねぎのスープ

納豆入り卵焼き

腸の調子を整え、けいれん性便秘を改善するためのおかず。卵にみっちり巻き込んだ納豆が香ばしい、納豆入り卵焼きのレシピを紹介します。納豆は、大豆のもつ栄養分が消化しやすい形になった優れものです。納豆菌(一種の酵母菌)が、腸の善玉菌を増やしてくれます。発酵食品は、腸内細菌のバランスをよくして抵抗力をつけてくれるので毎日1食は摂りたいものです。

〔材料〕(2人分)
納豆・・・小2パック(80g)、卵・・・大3個、下味として〔しょうゆ小さじ2、塩少々〕、万能ねぎ(小口切り)・・・大さじ2、大根おろし・・・80g、しょうゆ少々、サラダ油(大さじ1)。

〔作り方)

  1. ボウルに卵を割り入れてほぐし、しょうゆと塩を調味する。納豆と万能ねぎを加えてさっくり混ぜる。
  2. フライパンに油を熱し、1を入れる。お箸でザッとかき混ぜて中火で焼き、半熟状になったら端から巻いて形を整え、ひっくり返す。中まで完全に火を通す。
  3. 食べやすい大きさに切り、大根おろしを添える。

ブロッコリーと鶏肉のヨーグルトサラダ

薄味をつけたヨーグルトをたっぷりかけて食べる、ブロッコリーと鶏肉のヨーグルトサラダのレシピを紹介します。プレーンヨーグルトには生きた乳酸菌が含まれています。腸に到達する前に大半は死滅しますが、乳酸菌の死骸は善玉菌のエサになり、腸内細菌のバランスに貢献します。

〔材料〕(2人分)
ブロッコリー・・・2/3個(200g程度)、下ゆで用の塩少々、鶏むね肉・・・小1枚(140g)、鶏肉の下味用の塩、こしょう各少々、白ワイン(大さじ2)、ヨーグルトソース・・・プレーンヨーグルト(1カップ)、レモン汁(小さじ1)、サラダ油(大さじ1と1/3)、塩、こしょう各少々。

〔作り方〕

  1. ブロッコリーを小房に分け、塩を加えたお湯で柔らかく茹で、ザルに上げて冷ます。
  2. 塩とこしょうで鶏肉に下味をつけ、お皿にのせてワインを振る。ラップをして、電子レンジの強で4~5分加熱したら冷ます。
  3. ヨーグルトソースの材料をよく混ぜる。
  4. 器にブロッコリーと鶏肉を合わせて盛り、ソースをかける。

じゃがいもとねぎのスープ

腸が敏感になっているけいれん性便秘には、腸を刺激しない食品選びや料理法を心がけましょう。辛味、酸味の強いものは避けて、味付けは薄味にするのがポイントになります。じゃがいもの繊維が腸に穏やかな、じゃがいもとねぎのスープのレシピの紹介です。

〔材料〕(2人分)
じゃがいも・・・中2個(200g)、長ねぎ・・・3本(300g)、バター(20g)、生クリーム(大さじ2)、コンソメ顆粒・塩・こしょう各少々。

〔作り方〕

  1. じゃがいもの皮をむいて1cm幅のいちょう切りにする。長ねぎは1cm幅の小口切りにする。
  2. 鍋にバターを溶かし、長ねぎを炒める。しんなりしたら、じゃがいもを加えて炒める。
  3. 水をひたひたに注ぎ、コンソメ顆粒を加えて煮立てる。弱火にして20分くらい煮る。
  4. 生クリームを混ぜ、塩、こしょうで味を調える。

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