食物繊維が豊富に含まれることで知られている根菜類が、腸をきれいにしてくれます。
ごぼうの不溶性食物繊維が慢性便秘に効く
ごぼうに含まれる食物繊維のほとんどは、腸内では消化吸収されない不溶性の食物繊維です。この不溶性食物繊維は、便のかさを増すだけでなく、腸内に入ると腸を刺激して蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にし、排便を促します。ですから、ごぼうは慢性便秘を解消するのにはオススメな食品です。また、腸内環境を整え、生活習慣からガンまで幅広く防ぐ効果も見逃せません。ごぼうやさつまいもをよく食べる人の肌はとてもキレイです。
普段割と便秘をしない快便体質の人が生活リズムなどが崩れて便秘になってしまった場合に、決まってごぼうを食べたり、ごぼう茶を飲んで解消している人が多いのも特徴です。
いつも便秘気味で悩んでいるという人は、煮物や炒め物など工夫して毎日食べたいものです。ただ、腸がけいれんして起こるけいれん性の便秘や過敏性腸症候群の人にはオススメできません。また、下痢をしている時には避けましょう。
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さつまいもは加熱調理で便秘解消効果が高まる
さつまいもには元々食物繊維が多く含まれていて、善玉菌の環境を整えるビタミンBやCも豊富です。さらに、加熱することでできる「レジスタントスターチ」という難消化性デンプンが善玉菌を増やします。
生のさつまいもを包丁で切ると、皮の内側から白っぽい液体が出てきます。この液体には「ヤラピン」という独特の成分が含まれているのですが、ヤラピンには穏やかな下剤の効果があります。そして、うれしいことにこの効果は加熱しても変わらないのです。皮自体には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれていますので、さつまいもは皮ごと蒸したり茹でたり加熱して食べるのが理想です。
かぼちゃは栄養価が高い西洋種を選ぼう
かぼちゃといえば、緑黄色野菜の代表。かぼちゃやさつまいもは、甘みがありホクホクしたおいしさから、女性や子供に人気です。ごはんのおかずだけでなく、お菓子にも向いています。
かぼちゃは、現在日本で出回っている量の90パーセントくらいが西洋種なのですが、栄養素を比較してみると、日本かぼちゃよりも西洋かぼちゃのほうが勝っています。食物繊維もビタミン類も、含有量は西洋かぼちゃのほうが上回っていて、βカロテンに関しては、日本かぼちゃの5倍以上も多く含まれているのです。
これらの根菜を使った食物繊維がたっぷり摂れる一品の紹介はコチラ。