便秘には、腸内細菌のバランスが深く関係しています。
ひとの大腸には善玉菌と悪玉菌がすんでいて、赤ちゃんの頃は善玉菌であるビフィズス菌が9割以上を占めていて便も酸っぱいにおいがしますが、年齢を重ねるに連れて悪玉菌の比率が高くなります。
そして、実年齢より腸年齢が高い人も珍しくはありません。
便は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)によって肛門まで送られますが、この腸の運動が強かったり、逆に弱かったりして便秘になります。
便秘がなぜいけないのかというと、便が腸に長い間たまっているうちに、善玉菌がどんどん減り、悪玉菌が優勢になるからです。
大腸に滞留する時間が長いほど、腸壁から水分が抜けて、ますます便秘になってしまうのです。
便秘になると、なぜ体に悪影響を及ぼすのでしょうか。
悪玉菌が増えると、悪玉菌が出す有害物質により、大腸ガンの原因になります。
また、有害物質が腸内から吸収されると、女性ホルモンのバランスが崩れて乳ガンになるという説もあります。
さらに、花粉症やアトピーをはじめとするアレルギー疾患にも、腸の免疫が関係しているという説が有力になっています。
このように、腸はひとの体の免疫力の多くを左右し、全身の調子をつかさどる器官でもあります。
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