弛緩性便秘を解消するための夕食メニューの例

弛緩性便秘の人向けの夕食のメニュー例です。きのこや野菜をたっぷり使った煮魚の主菜と、海藻を使った副菜を2品紹介します。主食は麦ごはんです。麦ごはんは、米の分量の2割ほどの押し麦を入れて、炊飯器で普通に炊きます。

弛緩性便秘の人の食事メニュー(夕食)

◇メニュー例
揚げ魚ときのこのおろし煮/ひじきとベーコンの炒めもの/かぶと刻み昆布の即席漬け/豆腐とねぎの味噌汁/麦ごはん

メインは、から揚げにした白身魚と一緒に、きのこと青菜をたっぷりの大根おろしでサッと煮たものです。副菜にはひじきの炒めものに、刻み昆布を使った即席漬けを。刻み昆布は戻さずに使えて便利です。塩気があるので、味付けは控えめに。海藻はノンカロリーだから、エネルギーを抑えて品数を増やしたいときにはうれしい存在だし、繊維が腸にやさしく作用するので、多めに食べても安心です。
ひじきとベーコンの炒めもののように、油と一緒に摂ると便のすべりも良くなって、翌朝の快便が期待できそう。油は腸内で消化分解されて脂肪酸になり、腸を刺激して蠕動運動(ぜんどううんどう)をバックアップしてくれます。

揚げ魚ときのこのおろし煮

● 材料(2人分)
 ・白身魚(金目鯛、銀だらなど)….. 2切れ
   下ごしらえ用 片栗粉、揚げ油適量
 ・しめじ ………….1パック(100g)
 ・生しいたけ ……… 100g
 ・大根 …………… 100g
 ・小松菜 …………. 1/3束(100g)
 ・煮汁 …………… だし汁1カップ、酒(大さじ1/2)
              みりん(大さじ1)、しょうゆ(大さじ2)
 ・七味とうがらし ….. 少々

● 作り方
1.魚は1切れを2つに切り片栗粉を薄くつけ、中温の油で揚げる。
2.しめじは石づきを取り、小房に分ける。
  生しいたけは軸を取り、笠を4つに切る。
3.大根の皮をむいてすりおろし、汁気を軽くきる。
4.小松菜は塩を入れた熱湯でサッとゆで、水にとる。
  水気をしぼり、5cmほどの長さに切る。
5.鍋に煮汁を入れ、2種のきのこを煮立てる。
  揚げた魚を加え、大根おろしを入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。
6.器に盛り、ゆでた小松菜を添え、七味とうがらしを振る。

ひじきとベーコンの炒めもの

● 材料(2人分)
 ・長ひじき(乾) ….. 10g
 ・にんじん ……….. 20g
 ・セロリ …………. 20g
 ・さやいんげん ……. 20g
 ・薄切りベーコン ….. 2枚
 ・調味料など ….. サラダ油(小さじ2)
           塩、こしょう、しょうゆ、
            ガーリックパウダー(にんにくのすりおろし)各少々
● 作り方
1.ひじきはザッと洗い、水に20分つけて戻し、適当な長さに切る。
2.にんじんとセロリは、4~5cmのせん切りにする。
  さやいんげんの筋を取り、せん切りにする。
3.塩を入れたお湯でひじきと切った野菜を2~3分ゆで、ザルにあげる。
4.フライパンに油を熱し、ベーコンをちぎって入れ中火で炒める。
  カリッとしてきたら、ゆでたひじきと野菜を入れて炒める。
  塩、こしょう、しょうゆ、にんにくで味を付ける。

かぶと刻み昆布の即席漬

● 材料(2人分)
 ・かぶ …………… 小2個(100g)
 ・刻み昆布 ……….. 20g
 ・ゆずのしぼり汁 ….. 小さじ2
 ・ゆずの皮 ……….. 少々
 ・塩 …………….. 小さじ1/2

● 作り方
1.かぶは皮のまま太めのせん切りに、葉は5cmの長さに切る。
2.ほかの材料と一緒に、ボウルに入れて混ぜる。
  おもし代わりにお皿をのせて10分ほどおき、水気をきって盛る。

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