息まないで出そう! 前傾姿勢でスッキリ排便
便秘にならないためには、せっかくやってきた便意を逃さないように、ガマンしないでトイレに行きたいものです。
ところで、スムーズに排便する姿勢を知っていますか?
それは簡単。便座に座った状態で、上半身を前方へ傾けるだけなのです。
私たちのおなかの中には、直腸を前方へ引っ張っている「恥骨直腸筋」(ちこつちょくちょうきん)という筋肉があります。大腸から続く直腸は、体の側面から見ると曲がっていて、恥骨直腸筋はこの直腸を引っかけて前方へけん引する働きをしています。
この筋肉が収縮すると直腸の角度が急になって、排便しにくい状態になってしまいます。また、便座で上半身をまっすぐ立てた状態だと直腸が曲がったままで、無理に息むと直腸や骨盤底筋などを傷つける可能性もあります。
前傾姿勢になることで、直腸が伸びて便が出やすくなります。さらに、この姿勢でゆっくり呼吸することが、スムーズな排泄のポイントです。
息まなくても出る姿勢で、スッキリな排便を。便秘も予防しましょう。
スーパー便秘を予防するコツ
以前にNHKの「ためしてガッテン」で、息んでもなかなか便が出ずに猛烈な残便感がある「スーパー便秘」といわれる強力な便秘について、取り上げていました。
それによると、排便の際にとても重要な働きをしている骨盤底筋という筋肉に運動障害が起こるのが、原因のひとつだそうです。
そして、スーパー便秘の場合、便のかさを増やす「不溶性食物繊維」や、大腸の働きを活発にする便秘薬は、かえって直腸の負担を増やしてしまい、症状を悪化させてしまう場合があるということです。
誰でも簡単にできる〔スーパー便秘を予防する!スッキリ排便のコツ〕なるものがありましたので、それを紹介します。
以下、NHK「ためしてガッテン」ホームページより引用です。
スーパー便秘を予防するためには、強く息まずに便を出す習慣が大切です。
スッキリ排便のポイント
- トイレの便座に座ったら、上体を前傾させて両ひじを太ももの上におく。※前傾姿勢になると直腸肛門角がひらいて便がスムーズに直腸へ送られる
- 腹筋(腰に手を当ててせきをした時に動く筋肉)だけに力を入れる。肩や背中に力を入れないように注意する。
- カカトをおよそ20度あげる。こうすることで、腹筋の力を腸にかけやすくなる。
ということですが、これなら簡単にできそうですから、自分もやってみたいと思います。
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