便のできるまで」カテゴリーアーカイブ

便のできるまで

お通じは大腸だけの働きでおきるわけではなく、脳や神経など、全身の機能がフル稼働して初めて排便ができます。
私たちが食べたものが便となって排泄されるまでの流れは、次のようになっています。

お通じのしくみ

胃で消化

食道から胃に入ってきた食べ物は、およそ4時間ほどかけて消化されます。

小腸で栄養を吸収

小腸では、7~9時間もかけて栄養分が吸収されます。

大腸へ

不要な食べ物のカスが小腸から大腸へ送り込まれます。この時はまだ液状です。

固形化

蠕動運動で送られていくうちに、だんだん固形化していきます。

一気に直腸へ

カスから姿を変えた便は下行結腸に蓄えられ、一定量たまると一気に直腸へ送り込まれます。

脳が便意をキャッチ

便の刺激により直腸内の圧が高まると、便意が脳に送られます。

脳から排便の指令

脳が指令を出すことにより直腸が収縮し、おしりの肛門括約筋がゆるんで排便されます。

それでは、食べ物を口に入れてから便となって排泄されるまでの様子を細かくみてみましょう。

食べ物から便へ(その3)

大脳が排便の指令を出す

便が直腸へ一気に送り込まれてくると、その便のかたまりで直腸内の圧が上がり、腸壁が刺激されます。
そして、それが便意として大脳へ伝えられます。
便意をキャッチした大脳は、排便の指令を出します。
それにより腹筋が収縮して腹圧を上げます。続いて直腸も収縮し、肛門括約筋(排便する際に、肛門を広げたり縮めたりする筋肉のこと) がゆるんで便が体外へ排泄されます。
人がものを食べてからここまで来るのには、24~72時間後くらいなので、3日以上お通じがない場合は、便秘と考えられます。

排便までの一連の流れはこういった感じです。
便のできるまではこちら。

食べ物から便へ(その2)

便意は反射によって起こる

食べ物のカスから姿を変えた便は、腸の一部、下行結腸(かこうけっちょう)とよばれるところにひとまず蓄えられます。この下行結腸に一定量の便がたまると、大腸の大きな蠕動運動(ぜんどううんどう)が起こって、ひとかたまりの便が一気に直腸へと送り込まれます。
この蠕動運動は、朝食後の「胃・結腸反射」によって起こります。
「胃・結腸反射」とは、ものを食べて胃がふくらむと、その刺激が大腸に伝わり、反射的に大腸が蠕動運動を起こして便を押し出す働きのことです。
胃・結腸反射が起きなければ、便はいつまでも下行結腸にたまったままということになります。
胃・結腸反射は朝に一番起こりやすいので、反射を起こすためには、朝食をきちんと摂ることが大切になるのです。

下行結腸(かこうけっちょう)とは

下行結腸は、上行結腸、横行結腸に続き、結腸の4つの部位のうち、3つめの部位。人体の断面図の正面から見たとき、右側に位置する結腸部分です。
下に向かってのびているため、また便が下に行く結腸だから、下行結腸といいます。
便が下行結腸に至る頃には、ほとんどの水分が吸収され固型状となっています。
さらに、水分や電解質の吸収をしながら4つめのS状結腸(直腸)へと便が送られます。

次は、食べ物から便へ(その3)です。

食べ物から便へ(その1)

消化・吸収されてやがて便になる

人の口から肛門までの距離は、約9メートルあります。
私たちが食べたものは、この道筋を旅するあいだに、まずは胃で消化されます。続いて小腸で栄養分が吸収され、そのカスが大腸に送り込まれます。
このカスは、最初はまだ液状ですが、大腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)によって少しずつ送られていくうちに、しだいに水分が体内に吸収されて固形化していきます。そして、腸内細菌によって分解され、便特有の臭いになります。

蠕動運動(ぜんどううんどう)とは?

蠕動運動とは、胃や腸などの筋肉が収縮して、食べた物を移動させる動きのことをいいます。そして、蠕動運動がうまくいかないと便秘になりやすくなってしまいます。この蠕動運動を活発にするには、運動が良いといわれています。
ちなみに便秘は、蠕動運動の他に便の質にも影響を受けます。便秘を解消するには、次の食生活を心がけましょう。

  • 食物繊維をたくさん摂る(便のかさを増す)
  • 水分をしっかり摂る(便をやわらかくする)
  • ある程度の脂質を摂る(便のすべりが良くなる)

続きはこちら。食べ物から便へ(その2)