便秘治療薬の種類と特徴 使うときのポイント

便秘治療薬の種類 便秘薬
便秘治療薬の種類

便秘薬 ( 便秘治療薬 )の種類と特徴を紹介します。お通じが気になる、つらい便秘をなんとかしたい、 便秘薬を使ってみたい 人に向けた情報です。
現代の食の欧米化、運動不足、ストレスなどに伴って、お通じの問題を抱える人は増加しています。慢性的に便秘になってしまっている人も多いことでしょう。改善策として、昔から使われてきた便秘薬がありますが、便秘の治療薬もどんどん進化し、さまざまな種類の治療薬があります。

便秘治療薬の種類と特徴

症状があまりにもつらければ病院での治療を考えたり、ドラッグストアなどで便秘薬を購入する人もいると思いますが、やっぱり恥ずかしかったりして、自分で治療薬を探してネット購入する人が多いのではないでしょうか。

病院で便秘の治療をする場合には、一般的な便秘の治療薬から使いはじめて、その薬で効果が見られないようなら違う薬に替えてみるという方法がとられます。おもに、 浸透圧下剤 や ポリカルボフィルカルシウム など、便の性状を調整する薬、また、 刺激性下剤 や 自律神経作用薬 など、腸のぜん動運動を促すための薬が用いられます。

便の性質や状態を調整する薬

浸透圧下剤 とは、浸透圧を利用して大腸壁から腸内に水分を移行させて、便を軟らかくする薬です。「 塩類下剤 」、「 膨張性下剤 」、「 浸潤性下剤 」などがあります。
ポリカルボフィルカルシウム は、『 過敏性腸症候群 』の治療にも用いられる、比較的新しい薬です。腸内に水分を保持して便を軟らかくし、便のかさを増やすことで、スムーズな排便を促すものです。

腸のぜん動運動を促すための薬

刺激性下剤 には、ピコスルファートナトリウムや生薬成分のセンナを用いて、大腸を刺激してぜん動運動を活発にし、便を押し出す力を強めるタイプ( 大腸刺激性下剤 )と、直腸を刺激して排便を促すタイプ( 直腸刺激性下剤 )の 坐薬 があります。
自律神経に作用する薬は、副交感神経に働きかけて腸の動きを調整します。通常、下剤の補助剤として、大腸刺激性下剤と併用されます。

直接おしりから注入して直腸を刺激するタイプの浣腸薬には、グリセリンが使われています。即効性があり最も強力な下剤ですが、習慣性もあるので注意が必要です。
内服薬だけではどうしても排便できないときに用いるようにして、できるだけ避けましょう。

便秘薬の成分と働き

■ 塩類下剤
マグネシウム類。腸管から水を引き出し、便を軟らかくして排出させる。

■ 膨張性下剤
便量を増やすプランタゴ・オバタ( 別名: サイリウム )など。

■ 浸潤性下剤
界面活性作用のあるジオクチルソジウムスルホサシクネート( DSS )が、便の表面張力を低下させ、便を軟らかくする。

■ 大腸刺激性下剤
ビサコジル、ピコスルファートナトリウムや、生薬成分のセンナ、ダイオウなどが大腸を刺激する。

■ グリセリン
浣腸液。腸を刺激してぜん動運動を促す。便を軟化させる作用もある。

便秘薬の使い方のポイント

  • 穏やかな作用を求めるなら、塩類下剤を。
  • 少食で便の量が少ない人は食物繊維の膨張性下剤を。
  • ビサコジルは、牛乳を避けてなるべく空腹時に。
  • 大腸刺激性下剤と浣腸は連用を避けること。
  • 即効性を期待するなら、坐剤か浣腸を。

 

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