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腸と仕事の関係性

腸と職種に因果関係はありますか? と尋ねられたら、断定はできませんが、腸の不調が比較的多く見られる職業はあります。

これは、座りつばなしの職業の方に腸の不調が多く現れているのは事実です。例えば、タクシーの運転手さん、事務系の会社員の方、最近ではパソコンを長時間使うIT系企業の方などの受診が多い傾向にあります。

座りつばなしという共通の特徴に加えて、夏は冷房に長時間あたりっばなしで、身体が冷えやすいという職場環境もあると思います。
また座っているときの姿勢に多少の不自然さが伴っているのも共通点としてあげられます。

座りつばなし、冷え、姿勢の不自然さの3条件が職場環境に揃ってしまうと、残念ながら腸の働きは低下してしまう傾向にあるようです。さらにいえば、タクシーの運転手さんなどは、トイレのタイミングも自分の意思では決められないケースも多く、事務系の職業の方も、そうそう席を頻繁に立つことが許されない職場も多いようです。

意外に思われるかもしれませんが、姿勢と腸の動きは密接に関係しています。まず長時間のパソコン仕事、自動車の運転など、人間の身体の作りからして不自然な姿勢を続けていると、血行不良が起こりやすくなります。血行不良は冷えにつながり、冷えは腸の働きを鈍らせます。

また猫背や背中が曲がった姿勢などは、お腹や横隔膜を圧迫します。それが胃や腸の負担にもなり、食欲不振や胸焼け、そして便秘にもつながりかねないのです。それに加えて、身体を動かさなければ、ますます腸の動きも鈍らせることになってしまいます。

仕事はそう簡単に変えられないと思います。そこでまずは、座っているときの姿勢を改善するのが近道です。椅子に深く腰掛け、背もたれにきちんと背中をつけることです。パソコンのモニターは見上げるのではなく、やや見下ろすような姿勢がよいかと思います。

また足を組むのは避けたはうがよいですね。そして前のめりにならないように、頭の頂点が糸で真上に引っ張られているようなイメージを持ってください。もちろん座っているときだけでなく、歩いているときの姿勢にも注意していただきたいと思います。

腸のためには意外な生活習慣のコツがポイントになっていることがあります。座っている姿勢もそのひとつ。みなさん、ご自分の姿勢もきちんとチェックしてみてください。

腸のために温度差10度のケアは必須

外気温と室内の温度差が川10度以上あるときには、身体をケアするのが腸のための鉄則です。ケアが必要な理由は、寒さのために身体の機能がうまく働かず、腸の働きが停滞してしまうからなのです。

そこで「冷え」を例にとってご説明しましょう。まず冷えは、誰もが感じる「寒い」という体感です。冷えはなぜ起こるのでしょうか? 実は「冷え」というのは、大切な内臓器を守るための防護反応のひとつです。寒冷刺激を受けると手や足などの末梢部の動脈が収縮します。

人間はこうして熱の放出を防ぎ、血流を、胸や腹などの体幹部に集めることで、深部体温(身体の内側の温度=内臓の温度) を保持しているのです。

そしてさまざまな生命活動に欠かせ滋い酵素がもっとも活発に働ける体内環境は37.2度 であり、この温度が安定するように維持しているのです。深部体温の維持には皮膚が重要な役割を果たしています。

皮膚が冷たい、温かいいう感質は皮下にあるレセプターでキャッチされます‥ 外気温が低下していを漣きは、冷えを感和するレセプターが刺激を受けここから末梢血管の冷却が起こります。これが脳の視床下部の体温中枢に伝わり、それが働いて、熱の放出を防ぎます。

そして体内では、冷えに対応しようと熟の産生を促進する反応が起こるのです。また外気温が上昇しているときは、その道の反応が起こります。

つまり冷え(暑さ)を脳に伝えることで、身体の体温を維持しているというわけなのです。しかし最近、夏の冷房、冬の暖房に関しては、冷えすぎ、温めすぎなど、外気温との差が激しいことはみなさん体感しているのではないでしょうか。

そうすると身体がついていけません。一体、暑いのか? 寒いのか? と身体も悩んでしまう状況になってしまうのです。特に室内と外気温が10度以上の差がある真夏、真冬が要注意です
夏には外気が35度を超えたら、冬の場合は、外気が10度以下の日には注意してください。真夏・真冬の腸の不調は、まず自律神経の働きが乱れ、腸の動きが停滞するなど、消化機能に大きな影響を及ぼします。

便秘や下痢などに伴って体調を崩す人も多くなります。真夏・真冬の温度差は、腸の不調の温床なのです。外気との温度差が10度以上になる季節には、服装や食べ物などで、腸のケアをきちんとするのが腸のために必須です。