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腸と血液をきれいにする海藻類

海藻に含まれる水溶性食物繊維は、文字どおり水に溶ける食物繊維です。便のかさを増したり、独特のヌルヌルした成分で水分が足りず硬い便を軟らかくします。このように整腸作用があり質の良い便をつくることで知られていますが、海藻類は同じ水溶性食物繊維でも、種類がいくつかに分けられます。そして、それらはそれぞれに特徴的な多糖類を含んでいて、整腸作用のほかにもさまざまな効能があるのです。

わかめやこんぶ、もずく、ひじきといった褐藻類(かっそうるい)=〔黒っぽい色をした海藻のこと〕にはヌメリ成分が含まれています。このヌメリ成分はアルギン酸という多糖類です。海藻に含まれている純粋なアルギン酸は水に溶けない性質をもっていて、ゼリー状で細胞壁の間に詰まっています。海藻にナトリウム塩を加えると、不溶性のアルギン酸が水溶性のアルギン酸ナトリウムに変換します。こうして抽出されるアルギン酸ナトリウムが、一般に「アルギン酸」と呼ばれるのです。

褐藻類から抽出されるアルギン酸には、血圧降下作用があります。また、この褐藻類には、そのほとんどに「フコイダン」という注目の多糖類が含まれています。フコイダンというと免疫力の増強に優れ、ガンや生活習慣病に対して良く働くことが明らかになっていて、主に抗ガン作用や抗血栓作用などが挙げられます。同じ藻類で抗ガン作用が認められているものというと、紅藻類(こうそうるい)から抽出され食品添加物などに利用されるカラギーナンもそれにあたります。海藻にはほかに、豊富な食物繊維が胃から小腸、大腸へ移動する速度をゆっくりにして、急激に血糖値が上昇するのを抑える働きがあります。低カロリーでもあり、消化されるのに時間がかかるので満腹感を得やすく、食べる量を抑えることができて、肥満の予防や解消にも強い味方となります。

このように、水溶性食物繊維の代表とされる海藻類は、腸の健康のためだけでなく、多くの人が悩む生活習慣病の予防にも欠かせない食品です。

わかめやひじきは乾燥品が多く長持ちして便利ですが、使うとき水に戻す量には気をつけましょう。

水溶性食物繊維「アルギン酸」とは

「アルギン酸」て、聞いたことがありますか?
アルギン酸は、食品の水分を抱え込んでゼリー状になる水溶性の食物繊維です。

食べ物だと、わかめや昆布、ひじきなど、褐色の海藻類に含まれています。
海藻の細胞の間に存在しているあのヌメリ成分で、海水中に含まれる様々なミネラルと塩を形成し、細胞と細胞の間をゆるいゼリーのような状態で満たしています。

一方で、藻類から抽出されたアルギン酸ナトリウムやアルギン酸カリウムは、水やお湯に溶かすと粘り気のある水溶液になります。これらは、好ましくない物質が体内に吸収されるのを妨げ、便として排出させるなど私たちの健康維持に役立つと期待されているのです。

そして、働きとして、肥満や便秘、生活習慣病を予防します。

アルギン酸カリウムは、胃酸の影響を受けると胃の中でカリウムを放出して、そのあと小腸でナトリウムと結びついたアルギン酸は、〔アルギン酸ナトリウム〕となって体の外へ排出されます。
また、アルギン酸から分離したカリウムは腸から吸収されて、血液中のナトリウムを追い出します。このように、血圧が上昇するのを抑制する作用があるので、高血圧が予防できると考えられています。

腸管内で高粘度のゼリー状に形成されると栄養素の吸収はゆっくりになり、食べ過ぎを防いでくれることから、肥満の予防になるといわれています。なお、便をやわらかく、便のかさを増すことから、腸のぜん動運動が活発になり、便秘の予防につながると期待されています。

アルギン酸の摂取方法について はこちら。