夜更かしなどで生活リズムが乱れると、自律神経のバランスが崩れ、便秘やおなかの張りなどが起こりやすくなります。
生活のリズムが乱れると腸の働きも乱れる
人間の体にはリズムがあって、昼間は交感神経が優位にはたらいて体温や血圧が上がり、脳や体を「活動モード」にします。夜になると体温や血圧が徐々に下がり、眠りにつくための「休息モード」に入ります。
深夜まで仕事やインターネットなどをして朝遅く起きたり、昼夜逆転の生活をしたりしていると、「体は休みたいのに働いている」「体は働きたいのに休んでいる」ということになって、自律神経のバランスが乱れてきます。
それが胃腸にも影響して、停滞腸や便秘などの原因になるのです。腸のはたらきをスムーズにするには、朝決まった時間に起きて、朝食をきちんと取り、夜は遅くても午前0 時までには寝て、睡眠時間を十分に取ることが大切です。
就寝前はリラックスモード
腸の中を掃除するモチリンは、リラックスしたよい眠りのとき、分泌が活発になるといわれています。モチリンの分泌をよくするために、寝る1~2 時間前は、リラックス・タイムにしておきましょう。
寝る直前まで仕事や考え事などをしていると、交感神経が高ぶって、布団に入ってもすぐに眠りにつけなかったり、よく眠れなかったりします。
寝る1~2 時間前は、副交感神経のはたらきを活発にするために、リラックス・タイムにしてください。ぬるめのお風呂に入ったり、スローテンポの快眠 CDを聴くのもよいでしょう。
また、テレビやパソコン画面の強い光は、脳を興奮させますから、寝る1時間前までにはスイッチを切りましょう。
睡眠を快適にして、生活リズムを整えるポイント
- 毎朝決まった時間に起きる
- 起きたら太陽の光を浴びて体を自覚めさせる
- 朝食は排便をスムーズにし、脳を目覚めさせるので必ず取る
- 昼間は散歩などの軽い運動をする
- 睡眠は7~8時間取る
- 寝る4~5 時間前はコーヒー、紅茶などカフェインの入った飲み物を取らない
- 食事は午後7時ごろまでに済ませておく。夕食が遅くなるときは、消化のよいものを取る
- 寝る前はぬるめのお風呂入ったり、スローテンポのリ快眠CDを聴いたりしてリラックスする
- アルコールは睡眠を浅くするので、睡眠薬代わりにしない