下痢 食事 の大事なポイント

下痢 食事 腸にいいライフスタイル
下痢 食事

下痢 食事 の大事なポイントを紹介します。腸の調子というと便秘中心なるのが定番ですが、ここでは常にお腹がゆるい、下痢気味の方の生活習慣に関して、アドバイスをしたいと思います。

下痢 食事 の大事なポイント

お腹がゆるくなりがちな方は、食事や水分を控える傾向にあります。それがまた腸内環境にとってよくない状況を作ってしまう要因にもなります。

また安易な下痢止めの使用が、さらに腸内環境を悪化させ、下痢→下痢止め→便秘→下剤→下痢という、便秘の方の下剤依存にさらに輪をかけた下剤・下痢止め併用の悪循環にはまってしまうことになるのです。

そこでお腹がゆるい方もきちんと食事を摂りましょう。3食摂るのが基本です。朝食は、時間を調整しましょう。

電車の中でお腹が痛くなるのは避けたいわけですから、20~30分早起きをして、家で朝食を摂らずに会社に出社しましょう。そして仕事場についてから食事を摂ってください。また、会社の近くで食事を摂るのもおすすめです。また、朝食内容ですが、お腹がゆるい人の朝食は、炭水化物中心のメニューがおすすめです。

おにぎり、サンドイッチなどを摂ってください。そうすれば胃が的確に動き、朝食後、会社のトイレに行き排便できれば、気分的にも1日が楽になるのではないでしょうか。

下痢は心理的な影響も大きく、それを緩和するだけでもずいぶん状況は変わってきます。下痢に悩む方々を診ていますと、実は下痢傾向の人の半数以上が朝食をきちんと摂ることで、薬を使わずにお腹の調子を整えることができるのです。

それでも下痢傾向がおさまらない場合は、
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)という漢方薬服用し、職場についてから朝食を摂れば、下痢傾向の改善率もアップすると思います。また下痢傾向の人で、夜にビールやチューハイなど多量のアルコールと水分を摂っている方は、その生活を見直してください。

そこを改善しない限り、お腹のゆるさは改善することば難しいです。この指摘に心当たりのある方は、夜のアルコールの量を減らすことで、朝の腸の働きはスムーズになると思います。アルコールは下痢の敵! と思っていただければと思います。

くれぐれも下剤と下痢止めの安易な併用を長期間続け、負の悪循環を作らないようにしてください。

お腹がゆるいときの食事 おすすめ まとめ

お腹がゆるいときは、消化に優しく、水分と栄養をしっかり補給できる食事を選ぶのが大切です。以下のような食べ物を取り入れるとよいでしょう。

水分補給をしっかりする

下痢が続くと脱水症状になりやすいので、水分をこまめに補給しましょう。白湯、経口補水液、薄めたスポーツドリンク、番茶(カフェインなし)などがおすすめ。

消化に良い炭水化物を摂る

胃腸に負担をかけず、エネルギー補給ができるものを選びましょう。

おかゆ、雑炊、うどん、食パン(トースト) など。

胃腸を整えるたんぱく質を摂る

消化しやすいものを少量ずつ摂るのがいいでしょう。豆腐(湯豆腐)、白身魚(鯛・ヒラメ)、鶏ささみ、卵(半熟卵や卵とじ) など。

腸を整える発酵食品を適量摂る

腸内環境を整えるため、少量ずつ摂取するとよいでしょう。ヨーグルト(無糖)、味噌汁(薄め)、納豆(少量)。

食物繊維が少なく、胃にやさしい野菜を選ぶ

んじん、大根、じゃがいも、かぼちゃ などを柔らかく煮たもの。

[注意!]生野菜や繊維の多いごぼう・きのこ類・海藻類は控える。

避けるべき食品

脂っこいもの(揚げ物、ラーメン)、乳製品(牛乳、チーズ)、刺激物(辛いもの、アルコール、コーヒー)

ポイント:

  • 少量ずつ、ゆっくり食べる
  • 温かいものを選ぶ(冷たいものは避ける)
  • 下痢が続く場合は、無理せず病院へ
  • 胃腸を休めながら、徐々に普通食に戻していくと回復しやすくなる

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