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腸の状態(排便回数、便の色、形、硬さ)

腸は健康のバロメーターといわれ、便の状態をチェックして、あなたの腸の健康状態を毎日チェックすることが重要です。

排便回数

  1. 1日5回以上
  2. 1日3回(毎食後)
  3. 1日1~2回
  4. 2日に1度
  5. 2~3日に1度
  6. 1週間に1~2回
  7. 1週間に1回あるか

【解説】

  • 1は下痢傾向です。慢性的に続く場合は、胃腸科・消化器科を受診してください。
  • 2、3、4、5は正常です。ただし2~3 日に1度排便がある人でも、「おなかが張る」「下腹部が痛い」などの自覚症状があれば、便秘です。
  • 6、7は便秘傾向です。急に便秘になったときや、慢性的に続く場合は医療機関を受診してください

便の色

  1. 黄色
  2. 黄褐色
  3. 赤色
  4. 黒色

【解説】

  • 1、2正常です。
  • 3、肛門や大腸からの出血が疑われます。大腸がんの疑いもあるので、すくに診察を受けてください。
  • 食道・胃・十二指腸などからの出血が疑われます。胃・十二指腸潰瘍やがんなどの疑いがありますから、すくに診察を受けてください。

ちなみに食道がんの危険信号はこちら。

便の形や硬さ

  1. うさぎのように硬くてころころしていてでにくかったり出るときに痛みを伴う(兎糞状)
  2. 硬い便が集まったソーセージ状(塊便)
  3. 表面にひび割れがあるソーセージ状
  4. 平たくてソーセージ状あるいは蛇状(普通便)
  5. 柔らかく割れた面に鋭い小さな塊があり排便しやすい(軟便)
  6. ふわふわして形がはっきりしない(泥状便)

【解説】

  • 1、2便秘傾向です。便が腸にとどまる時間が長く、水分が吸収されて硬くなっています。水分をあまり取らなかったり、停滞腸のときに玄米などの不溶性食物繊維を取ったりしても、便が硬くなります。
  • 不溶性食物繊維というのは、かぼちゃ、キャベツ、豆類、穀類、ごぼう、じゃがいも、ほうれん草、干し柿などです。

  • 3、4、5、正常です。
  • 6、7下痢気味です。一過性の場合は体から異物を追い出す反応ですが、慢性的に続く場合は過敏性腸症候群などが考えられます。胃腸科・消化器科を受診してくください。
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日本人500万人が便秘で悩んでいる

百人百様の生活があるように、便秘の原因もさまざまで中には習慣で飲んでいる下剤のために便秘が悪化していることもあります。

予備軍を含めると1000万人いる

現在便秘で悩む人は、日本中でおよそ500万人いるといわれています。しかし、潜在的には、約800万人から1000万人の人が、便秘に悩んでいると推定されます。特に、ダイエットなどで食事の量を減らしている若い女性と、腸のはたらきが低下した60歳以上の高齢者に多く見られます。

自覚症状があれば2~3日に1回でも便秘

「便秘」とひとことで言っても、下剤を使わなければ便が出ない人もいれば、4~5日も便意がない人もいます。中には、2~3 日に1度は排便があるけれども、「おなかが張る」「下腹部が痛い」などの自覚症状がある人もいます。「お通じがあるから、便秘ではない」と思いがちですが、2~3 日に一度排便があっても、自覚症状がある場合は、「便秘」といえます。

急性の便秘と慢性の便秘

旅行中に便秘になったけれど、帰ってきたら治ったという経験ののある人は多いでしょう。便秘には、旅行などの緊張感がストレスになって、一時的に排便が困難になる「急性の便秘」と、始終おなかが張る、腹痛がするなどの自覚症状を伴った「慢性の便秘」とがあります。急性の便秘は、生活が元に戻ってストレスがなくなれば、改善します。しかし、慢性の便秘は、なかなか改善しないため、下剤を常用することになります。それが習慣化すると、腸のはたらきが衰えて、自力では排便できなくなることもあります。慢性の便秘の人には、病院での適切な治療が必要です。

ほかの病気が原因になっていることも

多くの便秘は朝食をとらない、トイレを我慢するなどの生活習慣が原因の「常習性便秘」です。
しかし、時には大腸がんなどの病気が原因で起こる「症候性便秘」もあります。
大腸がんの危険信号はこちら

便秘には5タイプある

「排便をがまんしているうちに便意がなくなった」「下剤を常用しているうちに、自力で排便できなくなった」「ダイエットで食事の量を減らしているうちに、便が出にくくなった」などと、便秘の原因はさまざまです。
私は便秘を、原因と、障害が起こっている部位別に、「小腸」「結腸」「直腸・肛門」「食事」「ストレス」の5つのタイプに分類しています。例えば、排便をがまんしているうちに便意がなくなってしまった人は、「直腸・肛門タイプ」、下剤の常用によって便秘が悪化している人は「結腸タイプ」です。

便秘の改善は「腸プラス」の生活習慣と適切な医師の治療

生活の中の腸マイナスの要素を、便秘になったら、下剤を使う前に、腸プラスにかえていきましょう。停滞した腸を回復させるために、適切な医師の治療で腸プラスのものにかえます。
腸内リセットは、下剤を使わなければ排便できないような重い便秘には、効果がありません。そういう場合は、早めに胃腸科・消化器科などの専門医を受診してください。急に便秘になったときは大腸がんが疑われますから、すぐに受診しましょう。

小腸タイプ
  • クローン病などの炎症性弛緩が原因で起こる便秘
  • 抗うつ薬の副作用によって起こる便秘
結腸タイプ
  • アントラキノン系などの下剤を長期服用したことが原因で起こる便秘
  • 加齢によって腸管機能が低下して起こる便秘
直腸・肛門タイプ
  • 排便を我慢しているうちに便意がなくなって起こる便秘
食事タイプ
  • 1日2食やダイエットなどで食事量が減ったり、偏食をしたりして起こる便秘
ストレスタイプ
  • 心理的ストレスが原因で起こる便秘
  • 月経前症候群の症状として起こる便秘
  • 消化の悪い食事や有害金属などの物理的ストレスが原因で起こる便秘

【memo】下剤によって便秘を悪化させるケースも

慢性便秘の人は、便意を感じなくなっていることがよくあります。そういう人は、しばしば腸管が黒褐色になっていることを発見します。
これは、大腸メラノーシスといって、腸管にメラニンのような色素沈着が起こって、大黄、センナ、アロエなどのアントラキノン系の下剤を長期間服用することで起こる症状です。このような下剤は、代謝の過程で腸管に色素沈着を起こすのです。
自覚症状はありませんが、色素が腸の神経に影響して、腸の運動を低下させます。アントラキノン系下剤は安全な下剤とされ、日本の下剤市場の約70%以上を占めています。たまに飲む程度ならそんなに心配はありませんが、長い間、常用していると、上記のようなタイプの便秘症状が起こります。

心理的なストレスが原因で下痢や便秘が起こる過敏性腸症候群

ストレスが脳や腸の神経に伝わって腸の嬬動運動などに異常をきたして下痢や便秘を繰り返しまもまれにクローン病などが隠れていることもあるので注意が必要です。

ストレスにより便秘や下痢を繰り返す

電車を降りて駅のトイレに走る人や、会議で自分の発言が近くなると、トイレに行きたくなるという人が増えています。これは、「過敏性腸症候群」という腸の知覚過敏や消化管の運動異常(ストレスは憎悪因子の1つ) が原因で起こる腸の異常です。
思春期から成人にかけて、男性にやや多く見られます。腸のはたらきが激しくなって下痢をしたり、逆にはたらきが鈍くなって便秘をしたりします。
また、腸の神経の知覚が過敏になっているので、食事などで腸管が広げられると、腹痛が起こることもあります。

過敏性腸症候群の3タイプ

  • 下痢型
  • 食事によつて蠕動運動が誘発されやすく、おもに下痢を繰り返す

  • 混合型
  • 便秘と下痢を交互に繰り返す

  • 便秘型
  • 食事によって蠕動動運動が誘発されず、上行結腸に収縮が起こる。おもに便秘やコロコロ便などを繰り返す

過敏性腸症候群を改善するには

下痢型の人は不溶性食物繊維の、便秘型の人は水溶性食物繊維を多く取るようにする。普段から少量しか食べられない人はこちらの食物繊維ランキングを参考に含有量の多いものを摂るようにするといいでしょう。
出勤時にトイレに行きたくなるときは朝食を会社で摂るようにします。生活の中でリラックスできる時間を持つようにします。

食生活が大事

まず、自分の生活の中で、便秘や下痢がいつ、どんなときに起こりやすいかを、考えてみましょう。その上で、食事のしかたやリラックス法などを工夫してみましょう。
症状がなかなかよくならないときは、ポリカルボフィルカルシウムなどの効き目のおだやかな下剤や、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)や人参湯(ニンジントウ)などの漢方薬が処方されます。

消化性大腸炎やクローン病が隠れているケースもある

まれに潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患が原因で便秘や下痢が起こることがあります。過敏性腸症候群の治療は、胃腸科、消化器科、心療内科などで行いますが、心理的ストレスが原因と思われる場合でも、まず胃腸科、消化器科などで大腸内視鏡検査を受けて、腸に異常がないか調べておきましょう。

最近、若者の間で急増中!潰瘍性大腸炎とクローン病

食生活の欧米化に伴って、最近若者を中心に増加した病気です)根本的な治療法がなく、よくなったり悪くなったりを慢性的に繰り返します。

食生活の欧米化に伴って炎症性腸疾患が増えている

最近、潰瘍性大腸炎やクローン病などの「炎症性腸疾患」が、20歳前後をピークに若い人たちに急増しています。近年の食生活の欧米化に伴って、増加した病気です。
炎症性腸疾患は、慢性的に症状が落ち着いている時期(緩解期) と、症状が悪化する時期(再燃期) を何年にもわたって繰り返します。
症状が悪化すると、下痢や激しい腹痛などがはぼ毎日起こり、日常生活にも影響します。まだ原因がはっきりせず、そのために根本的な治療法が見つかっていないため、厚生労働省の特定疾患にも指定されています。

大腸に炎症が起こる

潰瘍性大腸炎は、大腸にできた炎症によって、度重なる下痢と、腹痛・粘血便が起こる病気です。炎症は直腸から始まり、ひどいときは大腸全体に炎症が及ぶこともあります。
症状が落ち着いている時期には炎症が見られなくなることがあり、過敏性腸症候群と間違えられることがあります。ほとんどの患者さんはペンタサ錠やステロイド薬などの抗炎症薬で症状が改善します。よくなったり悪くなったりを何年にもわたって繰り返しますが、5年はどで落ち着いてくることが多いようです。ただ、10 年以上たって悪化する場合は、大腸がんのリスクが高まります。

腸に穴があくこともあるクローン病

クローン病は、口から肛門までの消化管のどの部位にも炎症が起こり、下痢や激しい腹痛、体重減少、発熱、血便などの症状が表れます。
軽症のクローン病は炎症が発見されにくく、過敏性腸症候群と間違われることもあります。クローン病の炎症は、消化管の深いところまで影響しやすく、場合によっては、腸管に「瘻孔」という穴が開き、胃や勝胱とつながってしまうこともあります。多くの研究から、クローン病の患者さんには「自己免疫反応」が起こっていることが分かりました。
これは、本来なら病原菌から体を守るはずの免疫のはたらきが、自分の体を攻撃する反応です。つまり、自分の免疫細胞が自分の腸を攻撃することで、炎症が起こるのです。クローン病の治療は、食事療法(たんばく質と脂肪を控える) と薬物療怯です。腸管の損傷がひどいときは、内視鏡手術なども行います。

大腸ポリープには「良性」「悪性」がある

ポリープの直径が5mmm以上になると、がんになりやすいのでし切除手術が必要になります。

良性と悪性がある

ポリープというのはがんと混同されがちですがが、隆起している病変を「ポリープ」といいますから、その中には良性も悪性も含まれます。
ポリープは、「炎症性」「過形形成性」「腺腫性」の3つに分かれます。がん化の可能性があるのは、「腺腫性ポリープ」です。腺腫性ポリープの中でも、盛り上がっているものは「隆起型」、ほぼ平らなものは「平坦型」、陥凹しているものは「陥凹型」といいます。隆起型と平坦型には、良性の「ポリープ」と、悪性の「がん」とがあります。陥没型は、がんの確率が高いといわれます。良性のポリープでも、直径が5mm以上になるとがん化の危険が出てきます。

ポリープの発生頻度が高くなるのは40歳頃から

ポリープのほとんどは、老廃物が蓄積しやすい直腸とS状結腸に発生します。加齢とともに発生率が増え、50~60歳代では約3割の人に見つかります。
最近では若い人の発症率も高く、40歳代では、かなりの確率でポリープが見つかります。良性の過形成性ポリープや炎症性ポリープは、何らかの腸の炎症によって起こると考えられています。がんになりやすい腺腫性ポリープの多くは、肉食や脂肪の多い食事が大きくかかわっているのではないかと考えられています。

大腸内視鏡検査で早期発見が可能

ポリープの早期発見に最も効果があるのは、大腸内視鏡検査です。医療施設によっては、まず最初に注腸X線検査でポリープの有無を確認してから、大腸内視鏡検査に進むこともあります。
検査の結果、直径が5mm以上のポリープでは、多くの場合、内視鏡による切除手術を行います。ポリープがそれよりも小さい場合は、切除しないで1~3年間、様子を見ます。ポリープを切除した人は、切除しなかった人に比べて大腸がんの発生率が明らかに低くなる、という欧米の研究報告もあります。
厚生労働省の調査でも、ポリープを切除した人の5年以内のがん発生率は0.7% だったのに対して、切除しなかった人は5.2% と、7倍以上になっています。

ガン死因の1位(女性)と4位(男性)の大腸がん

食生活の欧米化に伴って急激に増加した大腸がん。無症状のうちに進行することが多いのでし「症状がなし1 からといって油断はできません。

食生活の欧米化が主な原因

近年、大腸がんで亡くなる人が急増し、5 0 年前の約10 倍ともいわれています(グラフ)。臓器別で「がん死因」を見ると、女性では大腸がんで亡くなる人は第1位、男性では第4位になっています(厚生労働省平成18年「人口動態統計」)。大腸がんは、遺伝よりも環境の影響が強いがんです。
大腸がんの現状はこちら
野菜や魚が多い日本型の食生活から、肉類や乳製品の多い欧米型の食生活への変化が、大腸がんの増加を招いたと考えられています。

常習性の便秘が原因になる場合も

大腸がんが発生しやすいのは肛門から30~40cmの直腸とS状結腸です。大腸がんの原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、老廃物がたまりやすい部位に発生しやすいことを考えると、便秘が度重なると、大腸がんが発生する一因になると思われます。

大腸がんの原因になるもの

  • 肉食
  • 特に、豚肉や牛肉の赤身を多く取ると大腸がんになりやすいといわれる。1日の摂取量を80g以下に抑えた方がよいという研究者もいる。

  • 動物性脂肪の多いもの
  • 肉類、牛乳・乳製バター、ラードなどの動物性脂肪を多く摂取しちえると、胆汁酸が変化して、細胞に悪影響を及ぼすといわれる。

  • リノール醸の多い食事
  • サラダオイル、ごま油、マーガリンなどに多く含まれるリノール酸は、大腸がんの成長を促進しやすいといわれる。

  • 肥満
  • 大腸がんのリスクが高い。

  • アルコール
  • 摂取量が多いほど大腸がんの発症率が高くなる。特にピールのリスクが高い

症状があらわれないことも

がんが大きくなると、がんの表面から出血して、便に血が混じるようになります。同時に、大腸の内側が狭くなって、便が通りにくくなります。そのために、「便が細くなっ」。「排便しても便が残っているような感じがする」「急に便秘になった」「 下痢と便秘を繰り返す」「便通が不規則になった」などの症状が表れることがあります。ただ、これらの症状は、がんが肛門に近い直腸やS状結腸にできたときに気づきやすく、小腸に近いところでは、かなり進行していても気づきにくいのです。

早期発見できれば、ほぼ完全に治る大腸がん

代腸がんは、がんの中でも比較的治りのよいがんといわれています。内視鏡で切除できる段階の早期のがんなら、10 0 %近くが治ります。多くのがんは、治療開始から5年間で再発がなければ治癒したと考えられています。がんが大腸壁の中だけにとどまっている段階で治療すれば、5年生存率(治療開始から5年間生存している人の割合)は95%といわれます。大腸がんの早期発見のために、最近、便潜血検査が普及しています。しかし、大腸内視鏡検査でがんが見つかった人のうち、便潜血検査で陽性になった人は、47%という調査結果もあります。大腸内視鏡検査の大腸がんの診断精度は、98.66 %です。

早期発見のために、大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
りんごの「ペクチン」は大腸ガンを予防からすると、りんごがとても大腸のためにいいようです。