朝、目が覚めたらまず1杯の活泉水で腸が生きかえる

腸リズムでも紹介していますが、朝というのは腸にとって非常に大切な時間帯になっています。

朝日覚めた直後は、脳がまだ睡眠モードにあるため、朝の起きがけは誰しもがボーッとしているものです。しかし起きて動いていると、だんだん頭も身体も活動モードに入ってきます。

この切り替えを行っているのが、脳の下部にあたる脳幹にある「脳幹網様体」です。この組織は、名前のごとく神経が網目状になった構造をしていて、ここに刺激が加わると脳全体が目覚めて、頭も身体もスムーズに活動できるようになるのです。

この脳幹網様体に刺激を与えるのは、光、味覚、阻噂などの筋肉や皮膚の動き、音などです。つまりわかりやすくいうと、太陽の光を浴びて、朝食を摂ると、頭も身体も活動モードに入るというわけなのです。

ただし朝食の間と直後は、まだリラックスモードの副交感神経の支配下にあります。腸は副交感神経優位のときに、嬬動運動が活発化します。ですからこの朝のタイミングで食事を摂ることは、自律神経、そして腸の働きからみても自然なことなのです。

しかし、多くの現代人が、朝食抜きの方が非常に多く、それが便秘の原因のひとつになっているのは、とても残念です。朝食を習慣づけると、排便もスムーズになり、腸内の環境が整えば、免疫力もアップ。すなわち腸のリズムと働きを最大限に利用して、身体全体の元気のベースを作ることができ、これは朝のためにとても重要です。

ではさらに朝の働きを充実させるためには、どうしたらよいのでしょうか?まず、胃を刺激するために起きがけにコップ1杯の水を飲むことです。口当たりのいい軟水の活泉水がおすすめです。喉が渇いているのでとてもおいしく感じます。
目的は水分による胃の刺激なので、水道水でもOKです。よりおいしい水を飲むな活泉水がおすすめです。

朝の1杯の水の後に、朝食を摂るのがおすすめです。注意点はよく噛むことです。よく噛むことで脳幹網様体に刺激が伝わり、身体が活動モードに切り替わります。

腸によい食材を積極的に摂ることによって、ますます腸が元気に近づいていきます。このように朝の時間を有効に使うだけで、腸にも身体にもいいことずくめであることが、わかりますね。

腸のリズムに合わせた食事の摂り方

腸には体内時計よろしく腸リズムというものがあります。そこで腸リズムに合わせた食事を摂ることによって自然に体調も整っていくはずです。

まず、毎日3食をほぼ同じくらいの時間に摂るのが、腸リズムを作るベスになります。腸リズムに合う食事の摂り方のモデルベースとして紹介します。

起床時には、1杯の水、もしくはお茶、コーヒーなどを飲みます。そして7~8時台に朝食をしっかり食べます。
昼食は12~13時台に摂ります。昼食は1日のうちでもっともボリュームのある食事が望ましいでしょう。

夕食は、19~20時台に軽めの夕食をすませます。就寝は24時までに。そのときには胃がからっぽになっているのが理想です。

朝は、就寝中に失われた水分補給を積極的に行いたいのでミネラルウォーターやスープなどの水分を多く摂るメニューがいいでしょう。
さらに、ビタミンCを多く含んだ食材がおすすめです。
ビタミンcを多く含む食品

ビタミンCが腸内で分解されることによって発生するガスが、腸の蠕動運動を活発にし、便を軟らかくするという効果がるからです。

そして、昼は食物繊維を積極的に摂ります。食物繊維は、腸の働きを活発化し、腸内をキレイにしてくれる栄養素です。しかし、大事なのは実は摂取時間です。食物繊維は便のかさを増やす一方で消化には比較的時間を要します。そのため、朝や夜に摂取するよりも腸の働きが活発になる昼食で摂取するのがいいのです。

夕食は、朝・昼の足りなかった物を思い出して補足するようなメニューがいいでしょう。どうしても朝は慌ただしかったり、昼はメニューの選択肢などがあまりなく間に合わせで済ませることが多くなります。

そして、夜は腸の大蠕動が朝や昼に比べて活発ではありません。ですからなるべく消化のよいものを中心に食べることを意識してもらえると、よいのではないでしょうか。

またゆっくりと夕食を摂って、身体をリラックスモードに導くことも必要です。しこのように1日の腸リズムによって適した食材・栄養素というのはありますが、「おいしいものを楽しく食べる」、これが腸を元気にする一番の基本です。

仕事やライフスタイルの関係上夕食が遅い人はこちらをチェックしてください。

腸を元気にするリズムを作るピークは朝

「体内リズム」という言葉はご存じでしょうか。体内リズムとは、体内時計であり、自律神経と深い関係性があります。

それは脳のさまざまな働きと連動しているのです。その体内リズムの一環ではありますが、「腸リズム」と呼ばれる1日の腸の動きもあります。腸には、活発に動いている時、またはクールダウンしている時など、時間帯によってリズムがあるのです。

その腸リズムを知ることは、食事やトイレのタイミング、時間帯によって食べていいもの、よくないものなど、腸のケアを考えるのに役立ちます。

まず朝。1日のうちで腸が最も活発に動くのは、起床時の時間帯です。朝、目が覚めたばかりの状態では、副交感神経が優位になっています。腸は、副交感神経が優位になっているときにもっとも活発に働き、腸の嬬動運動が活発化します。このときに胃に食べ物や水分が入ると、腸の下行結腸からS状結腸が強い収縮運動を起こす「大蠕動」が始まります。

この大蠕動が起こると、結腸内に溜まっていた便が直腸に移動して、それが脳に伝わることで便惹が起こり、スムーズに排便できるのです。大煽動は、1日に2~3回起きますが、朝の大蠕動が一番強いのです。この大嬬動のピーク時に排便を促すのが、腸を健康に保つための第一歩です。

しかし朝食を抜くと、せっかく排便モードに入っている腸リズムを乱すことになってしまいます。このリズムが乱れると、大嬬動が起こりにくくなり、便秘になる方が多いのです。また腸リズムには、自律神経が関与していますが、自律神経のバランスは、免疫力も変動させることが知られています。

免疫力を高めるのは、腸がリラックスしている副交感神経優位のときです。このときに白血球中のリンパ球が増加して免疫機能が上がります。

一方、腸を緊張させる交感神経は、白血球中のリンパ球を減少させ、免疫力を下げてしまいます。しかし常に副交感神経優位がいいわけではありません。体内リズムは、交感神経と副交感神経がバランスを保って動かしています。その体内リズムに合わせた生活習慣を実行することがベストなのです。腸リズムのペースを知って活用することは、実は長寿への近道なのです。

腸リズムを意識することで、腸の健康が促され、さらに免疫力を高めることができるのです。腸の働きに合わせた無理のない1日を過ごせるのは、腸のとって大切なことではないでしょうか。

朝食をしっかり食べているのに便秘がちな人はゴボウ茶

「新型栄養失調」は現代人の命を縮める

「新型栄養失調」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?

今、70歳以上の5人に1人がこの新型栄養失調になっているという国の調査があります。若い人にも、新型栄養失調は無関係ではありません。「飽食の時代と呼ばれるこの日本で、栄養失調なんておおげさな」と思われるでしょうか。

  • 自分は太っているから関係ない
  • 食食べているのに栄養失調になるわけがない

と思うでしょうか?

しかし、新型栄養失調は、飽食の時代の日本において、体型や食欲に関係なく、多くの人が自覚のないままに陥っている可能性が高い病気です。太っていても、毎食しっかり食べている人も、たった1■つの栄養素の不足で起こってくるのです。

新型栄養失調の指標となるのは、血清中に含まれるタンパク質の一種である血清アルブミンの量です。血清に含まれるタンパク質の中で、血清アルブミンは最も多く、約60%を占めています。食事によるタンパク質の摂取量に敏感に反応するため、タンパク質の栄養状態を示す指標とされています。

この血清アルブミンには、血液の浸透圧を維持する機能があります。血液が体内を正常に循環しているのは、血清アルブミンが血液中の水分量を保って浸透圧を維持しているおかげです。
さまざまな物質と結合する作用が強いのも、血清アルブミンの特徴で、カルシウムなどのミネラルや脂肪酸、酵素、ホルモンなどと結合し、それらの物質を必要としている部位へ運び届ける役目があります。

ですから、血清アルブミンが減ると、体のさまざまな機能が正常に動けなくなり、組織がつくられなくなります。血管をつくる材料が不足すれば脳出血起こし、赤血球の材料が足りなければ貧血になります。
免疫細胞がつくられなければさまざまな病気を起こしますし、筋肉がつくられなければ歩けなくなり、寝たきりの状態になってしまいます。

つまり、新型栄養失調とは、命を縮める病なのです。今なぜ、この恐ろしい病に無自覚のままなってしまう人が増えているのでしょうか。
最大の原因は、誤った租食侶仰です。「日本伝統の粗食が健康によい」「肉や卵を食べると生活習慣病になる」という誤った情報が世間に広がるにつれ、生活習慣病を避けたいがために、高タンパクの肉や卵の摂取を控えている中高年がとても多いのです。

血清アルブミンの材料となるのは、肉や卵、魚などの動物性タンパク質と、大豆などの植物性タンパク質です。「豆腐や納豆など植物性のタンパク質を摂っていれば、動物性タンパク質は摂らなくてもよい」という人がいますが、これは大きな過ちです。大豆は腸内細菌の餌になる、体に大事な食品ですが、タンパク質の含有量で考えれば、血清アルブミンを増やすには、肉や卵も必要なのです。

血清アルブミンが3.5mg/dl以下になると、新型栄養失調と診断されます。肉抜き、卵抜きの食生活を続けている人は、この数値を下回る前に今すぐ改めるべきです。実際、高齢者で3.4mg/dlの人は、1年後に半数が亡くなっているというのです。それに対して、4.2mg/dlならば、1 年後に亡くなっている人はいません。

ここまでお話ししても、「肉や卵は、コレステロール値が高くなるから怖い」という人がいるかもしれません。
しかし、前述したように、コレステロールは少々高いくらいの人のはうが長生きなのです。細胞膜の原料となるのがコレステロールであり、材料が十分にあれば丈夫な細胞を維持できるからです。

一例をあげれば、認知症の重症度を評価する「臨床認知症評価法(CDRでも、コレステロールと血圧は適度に高いほうが健全な数値を示します。コレステロールが、脳細胞を丈夫に保ってくれているため、認知症を防げるのです。
安定したコレステロール値のために積極的に摂りたい5つの栄養素

ただし、肉食の頻度が多くなってしまうと、それも問題です。エネルギー過多になって肥満になりやすくなります。また、腸内バランスが乱れ、免疫力の低下を起こします。

食において大事なのは、「いいとこ取り」です。「夕食は、肉が週3日、急が週4日。副菜の野菜はたっぶり。主食なし」が、高タンパク質食品のいいとこ取りをしながら長寿を達成するための、ちょうどよいバランスだと私は考えています。こうした食事をしていれば、新型栄養失調で命を縮める心配は回避できるはずです。

日本人はイワシの群れの意味 ありのままに生きることで免疫力がアップする

免疫力アップの2~3割はあるがままに生きることが大事なポイント

免疫力の7~8割は腸内細菌がつくります。では、残りの2~3割はどのようにつくられるのでしょうか。それは「心」です。

周囲の細かな出来事を気にせず、自分らしくおおらかにあるがままに生きている人ほど、元気で長生きです。そういう人ほど免疫力が強いからです。周囲に自分がどう思われているのかを気にし、周囲に自分を合わせてしまう人は、免疫力が弱くなりがちです。
それは、ストレスを溜め込みやすい性格だからです。ストレスが腸内細菌を減らし、免疫細胞のNK細胞の活性を弱めてしまうためです。ストレスを抱える時間が長くなれば、腸内細菌も免疫細胞も弱まり、病気をしやすくなります。

人が最もストレスを感じない生き方とは、結局のところ、「あるがままに生きる」ことでしょう。インドネシアの人々の生きる姿を見ると「あるがままに生きる」姿から免疫力アップに深く関係していることを知りました。

インドネシアの人々は、自然と融和して、野生の生きもののような生活をしています。島での生活は、とてものんびりとして穏やかです。不便だけれども、人間として自然な暮らしです。

川を荒らす洗剤や消毒剤などは一切使いません。ですから、大腸菌や寄生虫の卵がウヨウヨいます。しかし、命を奪うような怖い病原菌はあまりいません。雑多な菌が共生している場所では、特定の病原菌だけが増殖することはないのです。

日本の塩素入りの水道水を、健康に害ですが、マハカム川の水は安心して飲みます。大腸菌や寄生虫は1万年前から人類がつき合ってきた生物たちなので、それを取り入れれば、私の腸内細菌が強くなることがわかるからです。反対に、日本の水は活性酸素を出す水なので、怖くて飲めません。

活泉水はこちら。

活性酸素の出ない川の中で体を洗う島の人たちは、髪も肌もみんなつやつやです。日本の女性は、朝夜スキンケアに必死ですが、島の女性たちは、石鹸で顔を洗ったり、化粧品を顔に塗りたくつたり、そんな不自然なことをしません。
しかし、批判を恐れず正直にいえば、日本の女性とは比べものにならないくらい、髪も肌も触りたくなるほどつややかです。
川で水遊びをする子どもたちは、はじけるような笑顔が印象的で、お年寄りにも幼い子にも親切です。みんなが自分の「あるがまま」を生きています。

普段から野生的な生活をしていると、自分の中の野生性が目覚めていきます。他力本願にならず、自分自身で問題を解決すること、自分自身の「あるがまま」を感じ、「あるがまま」を率直に受け入れて生きることの心地よさを実感します。自分が好きなことに熱中し、好奇心を持って自分の感性を磨き続ける生き方をしていると、ストレスを感じることがなくなります。

そうした島の暮らしのなかで、私は「あるがままに生きる」ことは、他人の「あるがまま」を受け入れることであると気づきました。「わがま王とは、他人の「あるがまま」を受け入れようとしないことなのです。

見栄もプライドも卑屈さも、周囲との比較から生まれるつまらない気持ちです。自分うみの「あるがまま」も、他人の「あるがまま」も認めない狭い心から生まれる膿のようなものです。しかし、そうした負の気持ちに縛られるところから、腸内細菌やNK細胞をダメにしてしまう劣悪な精神的ストレスは生まれてくるのです。

自分を殺した生き方は、腸内細菌を弱めてしまう

『日本人はイワシの群れ』という本で、外国人から見た目本人論を展開しています。イワシは1尾がこちらを向くとみんなも一斉にとこっちに泳ぎ、1尾が向きを変えると、またみんなで同じ方向を向きます。日本人は、その姿にそっくりだというのです。

医学界でもそれを肌で感じます。そこに身を置くと、「日本人は群れて行動する民族」であることを感じます。寄生虫や細菌などを一方的に追放したキレイ社会が日本人の免疫力を低下させ、アトピーや花粉症などのアレルギー病を増加させた」というアレルギー抑制説があります。しかし、日本の医学会ではまったく省みられることなく、無視されてきました。
清潔すぎる社会における弊害や落とし穴
ところが、最近になって欧米の学者たちからアレルギー発症の衛生仮説が発表されるや否や、日本の学者たちはおもしろいようにその説に賛同したのです。欧米という強力なボスがこっちを向いたから、日本のみんなもこっちを向いたというわけです。

日本人は「群れなければ損する」と脳で思ったまま行動してしまいます。腹の中でそれが「間違っている」とうすうす感じたとしても、大きな流れに抗うことをしません。しかし、大きな流れに自分を合わせるのはストレスの溜まることです。自分の「あるがまま」を押し殺す生き方だからです。それは結局のところ、腸内細菌や免疫細胞の力を弱め、病気になりやすい体をつくることになります。もうそろそろ、日本人はイワシ化した生き方は身のためにならないと脳の回路を切り替えるべきでしょう。

「あるがまま」に生きていると、人生が輝き、自分に宿るいろいろな可能性が見えてきます。その心が、免疫力を高め、腸内細菌を元気にしてくれるのです。人生は、あるがままに生きているからこそ楽しいのです。

30年来の超頑固な便秘が足首つかみで解消

日本人に特徴的なねじれ腸を正す

便秘外来の目的は、頑固な便秘に悩む方の、便秘の原因を突き止め、各人に適切な対処法を指導していくことにあります。便秘の原因で、最も怖いのは大腸ガンですから、まずは、内視鏡検査でガンの有無を調べましょう。最近は、自宅でできる大腸ガン検査キットもあります。
大腸ガンの可能性を否定できたら、生活習慣を改善して便秘を解消しましょう!

生活改善のポイントは、次の3点です。

  1. 腹筋を強化する。
  2. ヨーグルトを積極的に食べて腸内環境を整える
  3. しっかりと水分をとり食物繊維の多いものを食べる。

まず、腹筋の筋力不足が、便秘を招きます。中高年の人に便秘が多いのは、腹筋が弱くなって、便を押し出す力が低下してしまうことが原因です。したがって、腹筋を強化することが、便秘解消にとても有効なのです。便秘外来では、いろいろな腹筋運動を指導していますが、そのなかから、簡単にできて、効果の大きい腹筋運動を2つご紹介しましょう。

  1. あおむけに寝て、両ひざを直角に曲げて立てる。
  2. 腰をできるだけ上げて、10秒キープする。腰が反り返るくらいにする。

これを、3~5回行います。この体操は、腹筋を鍛えるとともに、下垂した内臓を上に上げて、内臓を活性化させます。

もう1つは、「足首つかみ」です。日本人は、7~8割の人の腸がねじれているといわれています。その「ねじれ腸」を正すことができる体操です。

  1. 便座に座って行う。かかとを上げてつま先立ちになる。上体を前に倒す。このとき、右手で左の足首をつかみ、上体をねじった状態で5秒ほど静止する。
  2. 一度、上体を起こしてから、今度は左手で右の足首をつかみ、上体を逆にねじり5秒ほど静止。これを何度かくり返すと、便意が生じてくる。

実は、私の義姉は30年来便秘に悩んでいました。そこで、この体操を教えたところ、一発で便意が起こって、長年の悩みだった便秘を解消することがきたのです。腰上げ体操も足首つかみも、毎日続けることが大事です。8~9割の人に、必ず効果があるでしょう。

食物繊維だけだと便が詰まりやすい!

次に、便秘の解消・予防のためには、ヨーグルトを積極的に食べることです。腹の中には、100兆もの腸内細菌がいて、人問に有効な善玉菌と有害な悪玉菌が、日々勢力争いをしています。ヨーグルトの乳酸菌は、腸内細菌の善玉菌のえさとなり、善玉菌をふやして腸内環境を整えてくれるのです。

ヨーグルトは、比較的、胃酸の濃度が薄まっている食後に食べるのがいいでしょう。ところで、便は普通、1日にバナナ1本くらいの量が理想といわれます。そのためには、1日に20~25gの食物繊維が必要です。しかし、食物繊維を、おかずだけで摂取するのは容易ではありません。

そこで、主食で摂取したほうが、簡単でお勧めです。そのためには、主食を精白度の低いものにしましょう。ご飯なら玄米や麦飯、雑穀を加えた白米など。パンなら全粒粉のパはいがンや胚芽入りパン、ライ麦パンにするといいでしょう。

また、食物繊維は水分といっしょにとらないと、便が詰まりやすくなります。逆に、たっぷりの水分とともに摂取すれば、便のかさがふえて腸を刺激するので、便秘の改善につながります。水は、摂取した水分の8割が小腸で吸収され、1割が大腸で吸収されます。食物繊維はイサゴールもおすすめです。
S状結腸にまで届いて便をやわらかくするのは、残りの1割にすぎません。ですから、1日にLの量の水分を、何回かに分けて飲みましょう。
腎臓が健康であれば1日2リットル飲みたい!便秘解消だけでなくほかにも体のためにいいことがたくさんあります。

食物繊維を1日30g

食物繊維は1日30gは取りたいものでも食生活の中で食物繊維を増やす方法のひとつです。

野菜をプラス

野菜は1日に350g取ることが望ましいといわれています。3食で両手に山盛り1杯くらいの量です。

果物をプラス

果物には、水溶性の食物繊維のペクチンなどが多く含まれています。1日の目安はりんご1 個またはみかん2個。果物に含まれる果糖は、脂肪として蓄積されやすいので、食べすぎないようにしましょう。

穀類・いも類をプラス

特に、玄米やライ麦パン、そば、パスタやいも矧こは、食物繊維が豊富です。

きのこ・こんにゃく・海藻をプラス!

低カロリーで食物繊維たつぷり。たくさん食べても太る心配はありません。

大豆・大豆製品や豆類をプラス

大豆・大豆製品は食物繊維が豊富ですが、納豆は不溶性も水溶性もバランスよく含まれています。毎日、納豆(100g)を食べると、1日に6.7gの食物繊維が取れます。えんどう豆、ひよこ豆、いんげん豆なども食物繊稚が豊富です。

ドライフルーツも食物繊維が豊富なのでおすすめです。

昭和30年代の食習慣は腸にプラスになるか?

最近、特に脚光を浴びている昭和30年代の食事。現代とどこが違い、どんな長所・短所があるのでしょうか?

最近注目を集めている昭和30年代の食事。現代とどこが違い、どんな長所・短所があるのでしょうか?

最近、「昭和30年代の食生活を見直そう」という健康法が注目されています。
昭和30年代の食生活は、どんなものでしょうか。
昭和35年の米(358.4g)とさつまいも(17.1g)の摂取量は現代の約2倍、大麦・雑穀(28.2g)の摂取量は現代の約13倍もありました。
1日に取る食物繊維の量は26~27gにもなり、当時の7カ国のデータで日本は大腸がんが非常に少ない国とされています。
一方、肉類(18.7g)、乳製品(32.9 g)は、現代の4分の1程度しか取っていません。これも、大腸がんが少なかった理由のひとつと言えます。

昭和30年代の食事のよいところと現代の食事のよいところを合わせる

食塩の摂取量が多かったために、脳卒中で亡くなる人が現代の5倍以上もいたのです。昭和35年の平均寿命は男性65.32 歳、女性70.19歳。現代より10歳以上短命でした。そのころの食事には、たんばく質やカルシウムの量が不足しがちだったのです。肉類や牛乳・乳製品などは、もとから悪いものではなく、現代人は多く取りすぎているために、肥満や脂質異常症、大腸がんなどにつながるのです。
また、昭和30年代は、現代の日本のように、世界中から食品が輸入されるということも、ありませんでした。現代の日本には、世界中からさまざまな食品と食文化がやってきます。その中には、その国独自の体によい知恵が、ぎっしりと詰まっていることもあります。

昭和30年代の食事

  • 長所…食物繊維が多く動物性脂肪が少ない
  • 短所…食事の量が多く、全体にエネルギーが少ない。たんぱく質、カルシウムが少ない。

現代の食事

  • 長所…食品の種類が豊富でヨーグルトなどの乳製品が手軽にとれる。穀類、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよくとれる。
  • 短所…食物繊維が少なく、肉類、乳糖品などの過剰摂取で動物性脂肪が多い、全体的にエネルギー量が多く肥満や生活習慣病につながりやすい。

ギリシャ・ローマ時代からの天然便秘薬「オリーブオイル」

イタリアではオリーブオイルは便秘の常備薬。便秘かな?」と思ったら大さじ1~ 2 杯のオリーブオイルを試してみるのがいいでしょう。

地中世界ではオリーブオイルを便秘予防薬として利用

これは、ギリシャ・ローマ時代から続いてきた習慣です。比較的短時間(30分くらい)で大さじ1~2 杯のオリーブオイルを取ると、成分が小腸で吸収されにくくなり大腸まで届きます。
大腸の中でオリーブオイルは、便のすべりをよくするはたらきをして、スムーズな排便を促します。軽い便秘の人は大さじl杯、頑固な便秘の人は大さじ2杯を試してください。
下剤を飲まなければ排便ができないような重い便秘の人にも、効果があります。海外旅行中に急に便秘になったときにも、利用してみてください。

オリーブオイルには小腸で吸収されにくい脂肪酸のオレイン酸が7 6.5 % も含まれています。オレイン酸は、善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らしたり、体の中で脂質の酸化を防いだりして、動脈硬化を予防する作用があります。

オリーブオイルの種類

  • エクストラバージンオリーブオイル
  • オリーブの実を搾ったバージンオイル(一番搾り)のうち、酸度が0 .8 %以下で特に良質のものをいいます。オリーブオイル特有の風味が特徴で、サラダやドレッシンク、料理の仕上げなどに向いています。

  • ピュアオリーブオイル

精製したオリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルを合わせて、マイルドな風味に仕上げたもので、炒め物などに向いています。

過剰摂取は肥満の原因に

オリーブオイル大さじ1杯は120kcalですから摂りすぎは肥満につながります。カロリーが気になる人は調理に使う油をオリーブオイルオンリーにしたり、ファーストフードをやめるといいでしょう。

開封後の酸化に気をつける

せっかくのよい成分のオリーブオイルも空気に触れてしまうと酸化するので使うたびに丁寧に栓をするようにしましょう。開封後は1~2ヶ月で使い切るようにします。

腸ストレスから自分の腸を守るために効果的なエキストラバージンオリーブオイル

植物性乳酸菌は腸にとって二重丸

すぐき漬けやぬか漬け、しば漬、キムチ、ザワークラウトなどに含まれる植物性乳酸菌は、生きたまま腸に届いて腸内環境を改善します。

注目の植物性乳酸菌

ラブレ菌などの植物性乳酸菌は、みそ、しょうゆ、漬け物、酒などの伝統的な保存食に多く含まれる乳酸菌です。少量「すぐき漬けなら3切れ(30g程度)」でも、1日に必要な植物性乳酸菌が取れるといわれています。
植物性乳酸菌は、60度以上に加熱すると死滅するといわれていますから、最も効率よく腸ではたらかせるには、加熱しないで食べたほうがよいでしょう。
死んでしまった菌(死菌体)でも、善玉菌のエサになったり、腸の有害物質を吸着して排泄させたりして、腸内環境を整えます。

生きたまま腸に届くのが理想!死んだ菌でも乳酸菌は腸プラス

植物性乳酸菌の死菌体は、動物性乳酸菌の死菌体よりも、腸の免疫力を高めることも分かっています。ただ、植物性乳酸菌が豊富な食品の多くは、食塩の量が多いため、高血圧や腎臓病などの人が、食べる量を控えなければならないのが難点です。

  • すぐき漬け
    京都の冬の味覚。1回の食事に1切れ(10g)で、十分な植物性乳酸菌が取れる。食塩の量が多いので、塩分を制限されている人は食べないほうがよい。
  • ぬか漬け
    米ぬかでにんじん、きゅうり、なす、かぶなどの野菜を漬けた、なじみの深い漬け物。
  • しば漬け
    現在、市販されているものの多くは調味液につけたものだが、本来はなす、きゅうりみょうが、しそなどを塩漬けにして自然発酵させる。
  • 野沢菜漬け
    西国由来のかぶが、野沢菜の寒冷の気候風土によって大きな菜をつけるようにったといわれる野沢菜を塩漬けにしたもの。
  • 碁石茶
    茶葉にかびをつえけて発酵させたお茶。植物性乳酸菌を生きたままとるには60度にさましたお茶を注ぐのがコツ。

世界の代表的な植物性乳酸菌を含む食品

  • ザーサイ(中国)
    からし莱の茎を塩漬けにして発酵させた中国ではおなじみの食品
  • キムチ(韓国)
    白菜キムチのほか、きゅうり、大根、かぶなどのキムチもある。とうがらしの成分・カブサイシンにはダイエット効果もある。
  • サワーブレッド(アメリカ)/パネトーネ(イタリア)
    自然発酵で作られた酸味のあるパン。サワーブレッドは乳酸菌が入ったサワー種を使ってふくらませたパン。パネトーネ種には生地1gあたり1 億個以上の乳酸菌が生息する。
  • チャツネ(インド)
    野菜や果物に酢や香辛料を混ぜて発酵させたソース。インド料理でおなじみ。
  • ザワークラウト(ドイツ)
    ドイツを中心に欧米でなじみのキャベツの漬け物。すっぱい昧は、酢ではなく乳酸発酵によって生まれる。