イタリアではオリーブオイルは便秘の常備薬。便秘かな?」と思ったら大さじ1~ 2 杯のオリーブオイルを試してみるのがいいでしょう。
地中世界ではオリーブオイルを便秘予防薬として利用
これは、ギリシャ・ローマ時代から続いてきた習慣です。比較的短時間(30分くらい)で大さじ1~2 杯のオリーブオイルを取ると、成分が小腸で吸収されにくくなり大腸まで届きます。
大腸の中でオリーブオイルは、便のすべりをよくするはたらきをして、スムーズな排便を促します。軽い便秘の人は大さじl杯、頑固な便秘の人は大さじ2杯を試してください。
下剤を飲まなければ排便ができないような重い便秘の人にも、効果があります。海外旅行中に急に便秘になったときにも、利用してみてください。
オリーブオイルには小腸で吸収されにくい脂肪酸のオレイン酸が7 6.5 % も含まれています。オレイン酸は、善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らしたり、体の中で脂質の酸化を防いだりして、動脈硬化を予防する作用があります。
オリーブオイルの種類
- エクストラバージンオリーブオイル
- ピュアオリーブオイル
オリーブの実を搾ったバージンオイル(一番搾り)のうち、酸度が0 .8 %以下で特に良質のものをいいます。オリーブオイル特有の風味が特徴で、サラダやドレッシンク、料理の仕上げなどに向いています。
精製したオリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルを合わせて、マイルドな風味に仕上げたもので、炒め物などに向いています。
過剰摂取は肥満の原因に
オリーブオイル大さじ1杯は120kcalですから摂りすぎは肥満につながります。カロリーが気になる人は調理に使う油をオリーブオイルオンリーにしたり、ファーストフードをやめるといいでしょう。
開封後の酸化に気をつける
せっかくのよい成分のオリーブオイルも空気に触れてしまうと酸化するので使うたびに丁寧に栓をするようにしましょう。開封後は1~2ヶ月で使い切るようにします。